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50過ぎのおっさんとぶちゃ猫さん

900メートルの大冒険

武奈ヶ岳は、比良山系に位置する標高1214メートルの山。

今回、選んだのは、坊村(半鯖の送迎バスの下り口の手前)からのルート。そこは人気のあるコースの一つだ。

登り口の標高は300メートル。しかし、そこから待ち受けるのは900メートルにも及ぶ険しい登山道。このコースは最初から垂直に立ち上がるような急勾配だ。御殿山を越えると、稜線が広がり始めるが、走れる箇所はわずか。ほとんどが急勾配だ。そのため下りはフェアリートレイルのルートでもある釣瓶岳経由、栃生へ向かう。こちらは軽快に下れるトレイルとなっている。

しかし、今回はこのルートを選べなかった。なぜなら、お腹の調子が悪くなったのだ。

山頂で襲ってきた痛みに、私は苦しむことになった。登り口の坊村までトイレはなく、栃生へのルートも遠回りでトイレもない。だから、私は迷わず坊村へのピストンとなった。

幸い、ティッシュは持っていた。最悪の事態も想定していたのだ。しかし、この人気の登山コースには多くの登山者が訪れる。私は彼らとすれ違い、追い越しを余儀なくされる。樹林帯には低木がほとんどなく、身を隠す場所もない。誰かに見られないようにするのは難しい。

しかしこの状況で諦めるわけにはいかない。900メートルの大冒険(大だけにww)が待っているのだ。登りは1時間半かかったが、下りは速くて1時間だった。果たして、私はこの苦痛に耐えられるだろうか?

しかし、下りは急降下の連続だ。勢いをつけると、お腹が激しく痛み出す。波が私に押し寄せる。必死に耐えながら下る。しかし、次々と波はやってくる。そして、波の間隔はますます狭くなってくる。逃げる場所はないだろうか。ルートから外れてしまったら、滑落してしまうかもしれない。そんな恐怖が私を襲う。

さあ、私は最後まで耐え抜くことができたのだろうか?

この物語の結末は、皆さんの想像にお任せする。ここで話を終え、想像を広げていただきたい。